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膝立ちバンザイ-5 [リハビリ]

成虫になっちゃうの!?オレ!?


CA3C0425.jpg相変わらずの厳しいリハビリを1日に午前1回午後2回の計3回。ヒザの皮膚もズル剝けまくりでイイ加減ヒザから脱皮して成虫になりそうな勢いでしたが、なかなか成虫への道は遠く厳しく、未だ幼虫の日々は続くのであります。サナギを経て成虫になる訳では無いので「不完全変態」という事ですね。

サナギと言えば、僕がガキの頃にイナズマンと言うヒーロー物?が放送されていましてね。主人公は、平素は普通の人間なのですが、ピンチになると変身してイナズマンになる。まぁ良く有るパターンですよ。でも、さすが石ノ森章太郎、イナズマンへの間にワンクッション入れるんですね。それが「サナギマン」(笑)。
サナギなのにちっともジッとしてない(笑)。サナギと言う形態を経ると言う事は完全変態となるワケで、基本的に休眠してないと。更には成虫のイナズマンへの羽化が激し過ぎる(笑)。木っ端みじんに爆破しての羽化ですよ。ドカーンとサナギマンが爆発して粉々になって、煙の中からイナズマン誕生。

たぶん、アブですよアイツ。目ん玉がアブですもん。ハデハデなギザギザ模様だし。触覚なんか完全に蛾ですやん...。
お暇な方は是非ユーチューブでどうぞ。


さてさて本題のリハビリの方ですが、膝立ちも少しだけマシな状態になって来まして、相変わらずヨロよろフラふら不安定には変わりないのですが、支えナシでも短い距離ならどうにか歩ける様になって来ましてね。そろそろ義足の方にも取りかかりましょうってな話しも出て来まして。

手順としては、先ずは足の採型をして、チェック用のソケットを造り、実際に装着してみて不具合を修正して、問題点が無くなったら仕上げのソケットを作って完成となります。
で、ソケットとは何ぞや?と。単純に言うと、義足側の「受け」の部分。その受けの部分が自分の足にピッタリと合ってないと、装着した際に痛みが出たり場合によっては傷が出来たり。いくら高性能高機能の義足を作っても、ソケットが合わないと痛くて痛くて歩く事は不可能なので、一番大切な部分と言えます。

いよいよ「膝立ち」も卒業間近。 

立てるのか!?オレ!?


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膝立ちバンザイ-4 [リハビリ]

膝立ちなんか出来んの!?オレ!?


この時期の僕はと言いますと、膝立ちなんか全くもって出来る気がしない(笑)。むしろ逆立ちの方が出来る気がする。そんな状態でした。

赤ん坊みたいに掴まり立ちだと問題無いんですが、両手を放すとフラフラしましてね。そのフラフラってのもバランスが悪くてフラ付くのでは無く目眩の様な状態で、視線を少しでも動かすと自分の身体が真っすぐなのか斜めなのか判断がつかない様な状態でして。それこそ運動会の障害物リレーとかによく有ったグルグルバットみたいな感じ。

あまりにもその状態が酷いってんで、以前入院していた総合病院の眼科と耳鼻科へ受診に。結果、髄膜炎の後遺症で右耳の平衡感覚が全く無くなってしまったための平衡感覚障害とやらで。保健体育の授業でお馴染みの三半規管。あのデンデン虫みたいなヤツ。そこが全く機能していないみたいで。僕の右側のカタツムリは何処へ行ったんでしょね?そういえばガキの頃、カタツムリやナメクジに一杯イタズラしたモンなぁ。ションベンかけたり。きっとバチが当たったに違いない(笑)。そもそも平衡感覚以前に右耳は全く聴こえて無いんですけどね。

耳鼻科のセンセいわく、残ってる左耳で、失われた右耳の機能もいずれ補われる様になりますよと。ホンマかいな?と訝しげな顔をしてますと、人間の身体には耳や目等の対で有る器官の片方がダメになった場合、大丈夫な方でそれを補う機能が備わっているとの事で、時間はかかるがいずれ平衡感覚は戻って来ますよと。
へぇ〜そんなもんなのかなぁ〜と、一応納得して現在に至る訳なんですが、1年以上経った今現在も平衡感覚と金銭感覚は、かな〜り怪しいなと(笑)。

加えて目の方も、幸いにして失明は免れたものの、依然右目は弱視状態で両目で見ると遠近感がとんでもなくオカシな事になってましてね。こっちの方も耳鼻科と同じく、いずれその変な遠近感にも慣れて来るので心配要らないとは言われたものの、心配なモンは心配な訳で。

その変な遠近感ってのが、酔っぱらって目の焦点が合わなくなってる時の感じに非常に近くてですね、その上でのグルグルバットですからね(笑)。そんなモンまともに歩ける訳も無く。全くのシラフなのに身体は泥酔感覚。ノンアルコールでコノ効き目。もちろん糖質オフ。ふらっフラのグデンぐでん。本人は至って大マジメですよ。シラフですからね。

CA3C0423.jpg平行棒で練習してみたり、厚さ3センチくらいのマットを3畳程敷いて、その上をフラフラとヨロめき、コケそうになると背後から羽交い締め的に抱えられ、再度ヨロヨロと。

ずっとコレばっかり。2〜3ヶ月コレばっかり。
膝の皮なんて剝けて剝けて何度脱皮した事か。
いい加減脱皮して成虫になっちゃいますよと(笑)。


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膝立ちバンザイ-3 [リハビリ]

いつになったらリハビリ始めんの!?オレ!?


結局僕がきちんとしたリハビリを受けれる様になったのは、転院からおよそ3ヶ月経った頃からでした。
それまでの間は、依然続く原因不明の発熱とのイタチごっこで、解熱剤を飲んでそれが効くまでベットでゴロゴロ。熱が下がったらベット上で出来る簡単なストレッチや筋力アップの運動。基本的にリハビリは午前と午後の2回。午前中は熱が下がり切らなくてキャンセルというパターンが大半でした。もちろん両方キャンセルという事も少なくはありませんでした。

運動のリハビリが出来ないからといって、ただベットでゴロゴロしてるのも勿体ないと言う事で、家から仕事で使っていた色鉛筆とスケッチブックを持って来てもらい、手のリハビリを自身ですべくチマチマと絵を描いておりました。同じのばっかり。バラばっか(笑)。
ハナっから以前と同じレベルで描けるとは全く思っては無かったけども、ダメ過ぎて泣きたくなるって言うか、逆にここまでダメだと笑ってしまうしか術がない様な状態で(笑)。
それこそ1番最初に描いたヤツなんて精神科のセンセに見せたら『何か幼少期にトラウマでも?』と言われかねんくらい斬新(笑)。さすがにこの時期の絵はいくら自身のブログと言えど良心がとがめるので自粛(笑)。

さてさて、前回のブログでの「巡り合わせの神によるイキな計らい」とは。
本来僕のリハビリ担当の先生は、先の面談にて僕に『両足義足での歩行はムリ』と言い放ったS先生。その面談後も熱が下がった隙を縫って、ベット上で出来るストレッチ等を彼から受けていたのですが、ある日そのS先生とサブの先生の休みが重なり、初めて担当以外の先生が代わりに来てくれたのです。

僕はダメもとで、もう一度同じ事をその代わりに来てくれた先生に聞いたのでした。意外にも彼の応えはS先生とは正反対の答えでした。
『確かに片足義足の人と比べると格段に難しい事には間違い有りませんが、やって出来ない事はありませんよ。一緒にがんばりましょう。』

僕はこの一言を聞きたかった。僕はこの言葉が欲しかった。仮に、結果的に無理だったとしてもこの先生と限界までやり切ったのなら納得出来る。それくらい僕には彼の言葉が重要だったのです。

翌日から新たに担当に加わってくれたY先生、彼との巡り合わせには本当に感謝です。

その日以降、リハビリが可能な体温であれば、なるべく2階の体育館の様に広いリハビリルームへ降りて行き、すこしずつ本格的な運動リハビリを取り入れて行くプログラムへと移行して行きました。メインは衰え切った筋力の回復。2ヶ月以上寝たきりだった人間にとっては、背もたれの無い状態での座位すら本当に大変で...。筋力アップの運動なんて腕立てとか腹筋背筋やりゃ充分だろってナメてた部分も有ったのですが、身体が弱り切ってて腕立てだの腹筋背筋だのなんて全然ムリ(笑)。正確なところは忘れちゃったけど、たぶん腹筋5回出来なかったはず。3回くらいで既にオニの形相(笑)。4回目でニラメッコ界のヒクソングレイシー。最終5回目は阿形吽形も笑かす超ヘン顔。ヘトヘトですよ、毎回。

そして毎回プログラムの最後にチョットだけ膝立ちの練習。
膝立ちなんて簡単じゃんって思うでしょ?コレ読んだ後でやってみたりするんでしょw? 
僕の場合スネが無いんですよスネが。スネが有ると、要は足がエル(L)字型になり支えにもなるから、身体が後ろにひっくり返る事も無いし、仮にひっくり返りそうになってもスネで支えれるから後ろに倒れる事も無いんだけど。
もし健常者が限りなく近い状態で体験するならば、ヒザを折り曲げて正座と同じ形になり、ヒモでもベルトでも何でも良いんだけど、太腿のウラ側と膝から下が決して離れない様に固定してからの膝立ちを是非オススメしたい(笑)。出来れば布団やベットのマットレス等の柔らかい物の上で。より不安定で効果倍増だから(笑)。

最近お風呂の鏡で自分のお尻を見て『昔はこぅ、キュッとしてたのになぁ...。』とお嘆きのアナタ!そう、奥さん!アナタですよっ!そんなアナタに是非お試し頂きたい(笑)。
毎日数時間、この膝立ちで過ごすだけで間違いなくヒップアップとシェイプアップが実感出来るかと(効果の実感には個人差が有りますw)。いや、結構マジで。それくらいキツイです。ホントに試すのなら、バレーボール用の膝サポーターを使って、部屋の掃除とかをやると良いのではと。

とにかくY先生が言うには、膝立ちも出来ん様じゃ両足義足で立って歩くなんて絶対に無理との事で、とにかく膝立ち、意地でも膝立ち、泣いても膝立ち。
寝たきりと車椅子のチョイ乗りから膝立ち。車椅子に長時間座っているのも辛いほど腹筋背筋が衰え切ってたので、いきなりの膝立ちは正直恐かったです。視界も急に高くなるし。もちろん手放しでは一歩も歩けないし、腰は痛いは背中は痛いは膝も当然。


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膝立ちバンザイ-2 [リハビリ]

リハビリ出来んのか!?オレ!?

転院初日から高熱を出してしまい、当初思い描いていたリハビリを受ける事も出来ずに数日が経過してしまいました。

今後のリハビリの予定や方針については担当のリハビリ先生から、そして今後作る予定である義足については義足の業者サンから説明が有るとの事で、奥さんと二人別室に呼び出されて説明を受けました。

僕と奥さんが一番知りたかった事。それは『両足義足でも歩ける様になるのか?』の一点だけ。
そのためにはどんな苦労も覚悟の上での話しでした。歩ける可能性が有るのならどんなリハビリも頑張れますよと。

リハビリ先生の答えはこうでした。『歩ける様になる可能性は殆ど無い。たぶん無理だと。義足はあくまでも車椅子に乗り降りする際の補助的役割として考えた方が良い。そもそも前例が殆ど無い。』との事でした。
義足の業者さんの答えも似た様なものでした。『あまり義足に過度の期待を持たれても困る。義足は所詮義足にしか過ぎない。ましてや両足で歩けた人を見た事が無いし、両足の義足を作った経験も無い。』と。

正直言ってこの時が一番オチました。夢も希望も抱え切れないだけ持って転院して来ましたからね。
意識が戻って足が無い事を知らされてもそんなにオチませんでしたが、この時ばかりはカナ〜り落ち込みました。マジで。大好きな渓流釣りはもう出来ないのかと(笑)。今後は車椅子に乗ってヘラブナ釣りしかないなぁと(笑)。いえいえ、誤解の無い様に言っておきますけどもね、別にヘラ師やヘラブナ釣りを軽んじている訳では無くて、まだまだアクティブな釣りをしたいなと。ヘラはもっと歳とってからでも良いなと。釣りはヘラに始まりヘラに終わると言いますのでね。

この面談のあと、終わったその足で退院の手続きをしに行こうと思い、奥さんにもその旨を話したのですが、奥さんの意見としては『とりあえず義足は作ってもらいましょう』と。今後の車椅子生活を考えても義足の補助が有った方が何かと良いであろうと。車椅子を作ってもらうにしても、色々と書類上の手続きや申請諸々時間がかかるので、その目処がたったら退院させてもらおうと言う事になりました。


なんかこうね...、やり場の無い怒りと言うか憤りと言うか。まだ何も始まってないウチから『ムリだ』とか『期待するな』とかね...。『前例が無い』ってさ、無かったらダメなん?所詮はアンタの中での前例でしょ?何だって最初は前例が無かったんじゃないの?『前例を作りましょう!』って言えんのかな?頑張った結果ダメならしょうがないけども、何もしていないウチに気持ちを折るリハビリってどうなの?と。

正直グレましたよね。何十年かぶりにソリ込み入れてやろうかと思いましたもんね。ヘビロテも横浜銀蝿と尾崎豊に変わりましたしね。盗んだバイクで走り出しちゃいましたからね。夜の校舎窓ガラス壊してまわっちゃいましたしね。バリバリですよバリバリ。
べつに15歳の夜だった訳でもなく、支配から卒業した訳でも無いんですけどね(笑)

もうね、怒り心頭でちゃぶ台をひっくり返さんばかりの勢いでね。その場にちゃぶ台無かったからひっくり返さんかったケド。事前にこんな内容の面談になるって分かってたら、自前でマイちゃぶ台持ち込みしましたよね。それはもう華麗に舞い上がる軽量ホロウボディのマイちゃぶ台。マホガニーボディバックにメイプルトップ、トラ目びっしりのちゃぶ台。何のコッちゃ(笑)。
まぁ、そんくらい落胆しましたよと。

そんな激オチしていた僕に、巡り合わせの神様はイキな計らいをしてくれるのでした。


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