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義足生活-2 [義足生活]

乗れんのか!? オレ!?

去年の丁度今頃の話し。

ドクターからの遠出禁止令を受け、完全に途方に暮れてました。
キャンプに行った際に、その近所を流れる綺麗な清流にて振ろうと思っていた、ワンピースのパルサーを車庫の中でビヨンビヨンと素振りしてはため息。
1軍ルアーケースのミノーをベンチにズラっと並べてはため息。
他にテントやらサーフボードやらウエットスーツやら...。
ため息吐き過ぎて死ぬトコでしたわ。吸ってるヒマが無くてw

そんな時に目に入ったのが、1年程車庫の奥にひっそりと存在無さげに傾いていたMY自転車。赤の。

オイルも切れて、タイヤの空気も抜け切って。
なんだか可哀想になりましてね。
先ずはタイヤに空気をパンパンに入れて。一度部屋に戻って引き出しから556とグリスを持って来まして、それから各所をグリスアップ。チェーンも精悍な黒を取り戻してイイ感じ。ウエスを何枚か持って来てとにかく磨く。

義足だと、膝が90度くらいしか曲がらないのでしゃがめない。せめて片方が健足だったら片膝着いて立て膝になれるんだけど、僕の場合は両足義足なので車庫に有るベンチに座って作業。
外は良い天気。シャッターを開け放っての作業は全くもって捗らないんだけど、とても良い気分。だんだんピカピカになっていく自転車を見ていると、なんだか乗れそうな気になりましてね。

キレイに磨いてピカピカになった自転車を、恐る恐る車庫から押して外に出して。
1〜2歩下がってマジマジ眺めて見たりして。
去年はコイツに乗って街まで行ってたんだな〜とか思ったりして。
思い切って跨がってみたりして。そしたら思いのほかサドルが高かったりして。
サドルを下げたら、膝の曲がりが足りなくてペダルを踏み込めなかったりして。

なんせ足首が固定なんで、ヒョイと片足伸ばしてつま先立ちとか無理なんで、咄嗟の時に安全に足を着けるサドルの高さ。かと言ってサドルを下げると膝の曲がりが足りず、ペダルを漕ぐ動作の途中で足がペダルからポロって外れてしまう。
当然だけど、足の裏の感覚なんか無いから、ペダルが正しい位置で踏まれてるかどうかは全然分からない。

けど、なんだか乗れそうな気がする。

フラフラしながらも、どうにか前に進めましたね〜。

ペダルを踏み込むと、ツルンと足がペダルからズリ落ち、どうにか立て直し。
それでもやっぱりサドルが低い様で、片方を踏み込んでもう片方の足が上の方へ上がって来ると、膝の曲がりが足りず知らないウチにペダルが踵ギリギリの位置にズレてしまっていて、踏み込む際にまたポロンと外れてしまうの繰り返し。

道の向こうで一端降りてサドルを元々の高さ近くまで戻して再チャレンジ。

今度は割りとイイ感じ。
勢いに乗って町内一周。
歩いたらあんなに遠いコンビニも一瞬で。果てしなく遠くに感じたスーパーもコレなら楽勝〜。信号を2つ行けば回転寿しも行けちゃうし。

なんだか楽しくなって来たな〜っと!

ツタヤとか行っちゃう!?オレ!?


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