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膝立ち以上義足未満-6 [髄膜炎]

抗体出来るのか!?オレ!?


二度目の髄膜炎、1ヶ月強ほどの入院期間で晴れて退院となりました。
途中、幻覚幻聴の予期せぬ珍体験も経験しましたが、髄膜炎自体の症状は先生達のお陰で加速度的に良くなって行きました。あとはアメリカに送られた検体の結果がどう出るか。退院時に、約1ヶ月後の受診予約を入れての退院となりました。
これが去年の丁度今頃。

もうお世話になる事も無いだろうと思っていたお馴染みの介護タクシー。
「あれぇ〜!?同じ名字だからまさかと思ったけど、退院したんじゃなかったの〜?」なんつって相変わらずのオジサン。
おそらくジンクスなんだろうけど、首に生やしてる1本の長〜い白ヒゲ。久々に会ったらその白ヒゲ、めっちゃロン毛になってるしw。
首の横でピロピロ風になびいててメッチャ気になる!
抜いたら凄い怒るんだろな(笑)。

そんでもって僕の検体が渡米している間は何をしてたかと言うと、リハビリ病院で期間内に仕上げられなかった義足を、引き継いで頂いた近所の外科で仕上げに向けて作業をしておりました。基本的に週1回。時間内に合わせれる所まで合わせて、また次週。非常に遅々とした進みでしたが、解決策が見つかってからは一気に完成に近づいて行きました。

僕の両足の切断手術は2名の執刀医にて手術が行われたらしいのですが、その左右の仕上がりの違いと来たらそれはそれはかなりのモノでした。親方と見習いのアルバイト。大袈裟でもなんでもなくホントにそれくらい違う。左足は親方作。右は見習い作の実験台。左の親方作の方は手術から2ヶ月で傷も完治し、断端の仕上がりも素晴らしい。右は手術から4ヶ月以上経っても中の吸収糸がズラっと1列端から端まで出てましてね。傷口もず〜っと治らず。その飛び出してる糸ってのも「巨鯉クラブ」の道糸に使われそうなテグスでしてねw。太いうえに2〜3ミリ無精髭みたいに出てるもんだから、糸が引っかかったり押されたりで激痛なんですよね。骨もやたら鋭利でとんがって飛び出てるし。普通は筋肉で骨を抱き込む(?)様に処理するらしいんですけどね、それも違う。親方作の方はもちろんそう処理して有るんですけども。

あまりにもヒドいってんで、手術してもらった病院の外科に見てもらったんですけどね、ロクに傷の状態も診ずに、というか敢えて見ない感じでね、あからさまに。
「あぁ〜コレね。よく有るんだよね〜コレ」
つうか、良く有ったらダメじゃないの?もう片方はとっくに治ってる訳だし。僕の場合、幸か不幸か左右を比べる事が出来ちゃうので、出来不出来がまる分かりなんですよね。これがもし片足の切断で、なおかつ出来の悪い方の足だったとしたら、医者に「こういうモンだ」と言い切られたら、そういう物なのかなと納得せざるを得ない訳で。

結果的にその見習いアルバイト作の断端が痛くてどうしようもなくて、対処法を模索してるウチに期限が来てしまった訳なんですが。
結局リハビリ病院では実践せずに終わってしまったんですが、僕がとあるアイデアを思いつきましてね。まぁハナで笑われて聞き入れてももらえなかったんですが、それは何かと言いますと、痛い断端にヌーブラ的な物を被せてその上からライナーを付けると言うアイデアw。割りと仲の良かった看護婦さんにも頼んだんですけどね。「ヌーブラをくれ!」と。「なんでさ!やだよ、ヘンタイ!」まぁ否定はしないけどさw

結局その時点では日の目を見れなかったヌーブラ作戦でしたが、2度目の髄膜炎で入院している際にしつこくもう一回そこの外科で診てもらったんですよ。どうにか対処法は無いもんだろうかと言う事で。この時の医師はまた別の医師だったんですが、事の顛末は全て知っているし、ましてや同じ科の同僚に当たる訳ですからね。とにもかくにも頑として認めないんですよね、断端の処理がおかしくて義足が履けないと言う事を。「どうしたら良いんですかね、そしたら...」って聞いても「痛くても我慢すりゃ済む」とか、しまいには「履かないのも一つの手だ」とか。そしてその痛さも「幻肢痛だ」の一点張り。幻肢痛とは違うと思うんだよね。だってちゃんとその場所が痛いんだから。切って無くなってしまった箇所が痛いってのなら幻肢痛だって言われても納得いくけども、断端が断端として痛い訳で。もっと極論言うとだな、五体満足な奴が教科書で読みましたみたいな幻肢痛をエラそうに語んなっての。どっか切断して出直して来いって話しでさ。オマエの初心はドコへ行ったんだっての。人の話しなんざ一切聴かないで「そう言う事で良いでしょ?」ってナニ?そう言う事ってど〜ゆ〜コト?
「そ〜ゆ〜コトだから。はい、あっち行って」
つ〜か書いててハラ立って来たなぁ...。

まぁいいや...。そんでですよ。「あっち行って」と言われた先が小さい会議室みたいな小部屋で。そこにはその病院に出入りしている義肢装具業者が何人か居ましてね。僕と医師のやり取りも聞こえてたらしくて。医師が居なくなってから小声で「ボクらもただの出入り業者だからさぁ...。」と色々話してくれましてね。僕の断端を診てくれて「あぁ...。これじゃ仕方ないわぁ...。」と。そして「不良断端」だか「断端不良」だかって未知の言葉を言われましてね。中学高校以来ですよね「不良」って面と向かって言われたのw
その親身に話しを聞いてくれた見ず知らずの技師さんが提示してくれた幾つかの案の中に、なななんと「ヌーブラ作戦」に酷似した案が在ったのです。
僕の単なるド素人的発想が実際に存在する事を知って、これは絶対ウマく行くはずだと根拠の無い自信w

その事を僕の担当の技師さんに伝えましてね。是非ともヌーブラ作戦をやりましょうよと。あんたは一回ハナで笑ったけどもw。一瞬「コイツまだ言うかぁ?」的な感じにもなりましたが、どうにか説得して素材を探してもらう事に。

いや〜今回は話し長くて書き切れませんでした(笑)
次回こそ

抗体出来るのか!?オレ!?

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